先日、深夜にロッチと子羊という番組がやっていて、何となく観ていた。
その会は、漫画ウシジマくんのアシスタントの方が仕事環境で悩んでいること(作家さんとのコミュニケーションで齟齬が出た時に上手く伝える方法)に対して、どうしたら自分が仕事がやりやすくなるか?について哲学を交えて考えるという内容だった。
そこで出ていたナッジという考え方が面白かった。
人間の心のクセを利用して合理的な選択を促す「ナッジ」
相手に不満やこうしてほしい!と言わなくても、戦略的に誘導し行動させることができてしまう、そんな理論
シカゴ大学のリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を受賞したことがきっかけで大きな注目を集めることになった。英語でナッジ(nudge)は「ひじで小突く」「そっと押して動かす」の意味。行動変容をそっと促す様子は、母ゾウが子ゾウを鼻でやさしく押し動かすようすに例えられる。
例
- 商談時に、松・竹・梅でメニューを提示して心理的に竹を選びやすくする
- スーパーの買い物かごに人は沢山入れてしまうというクセを利用して買い物かごのサイズを大きくして、売上が伸長
- 臓器提供したくないならチェックを入れてという手法(オプトアウト方式というらしい)これでイギリスなどは飛躍的に臓器提供しても良いという人が増えたらしい。
などがそれである。
これを普段の生活、ないしは仕事などでも応用できたら物事がより良く進むような気がする。
我が家でのナッジ活用法
長男(小2)が小学生になって困っていることの一つに、宿題のやり忘れ があります。
親がフルタイムということもあり、学校と公文の宿題は基本学童でやってくることを本人と約束していますが、遊んでしまったり時間が無かったり問題が難しかったりするみたいで(言い訳多いな 笑)
翌朝に「あ、宿題やってないや」となりバタバタしてしまう日が多くどうにか習慣として宿題をやる、自ら計画を立てて期限までに終わらせるということを口でずっと言っていますが、どうにも上手くいかず。
あまりべったりと面倒を見るのは、子供も親も疲れるので自分で考えて行動して欲しい。そう思っていました。
そこでナッジ理論
こちらから促した言葉としては、「学校から帰ってきたら、まずランドセルを開けて連絡帳を確認すること」
本人としても連絡帳を見ると、「あ、これやらないとな」となるようで予定を立てて自らやるようになってきました。子どもの性格に合わせてどこが出来ていないのか、どこを一押しするとうまく物事が進むかを観察する必要があります。
公文も同様、つい帰ってきたらバッグを放置してしまいがちなのですが、まずバッグを開けて次までに何個宿題が出ているか、自分で確認させる。
そして、「次は金曜日だけどそれまでには全部終わらせようね」と言うと、自分で「じゃあこれは学童に持って行って、あとは家でやる」と、なんとなく計画が立てられるように…もちろんそんな日ばかりじゃなく、、長い目で習慣化していかないとなのですが。
私が無意識にやっていると感じるナッジ
夕食の後、洗濯を取り込んだり食器を洗ったりと家事が溜まっている。そんな中、夫はソファで寛いでいるが、ここは一緒に家事をやって欲しいという時
そんな時に、「ねぇ、洗濯取り込んで畳むのと、食器洗うのどっちのほうがいい?」と投げかける。あくまでも自然に強い口調にならないようにサラッと笑
これに対し夫は、「え・・と、、じゃあ洗濯やるよ」となるというわけだ。
頭ごなしに「ねぇ、洗濯取り込んで畳んでよ」と言うと、「なんで自分が?ムキー!」となりそうだがこの伝え方だとすんなり受け入れてくれるように思う。
子どもたちに対しても、「宿題しよう」と言うよりも「公文と学校の宿題どっちやる?」と言うと、「え・・と、じゃあ公文やる」となる確率が高い。
もちろん「どっちもやりたくない!!」と失敗もあるのだが。
\家事分担について、こちらも合わせてお読みください/
もっと深く知りたくなったので、「行動経済学」という本を買ってみた。
活用できそうな具体例があったらまた書き加えていきたいと思う。是非こんなやり方がおススメというものがあれば教えて欲しいです。
お読みいただきありがとうございました。
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